こんにちは。自作PC作成の経験が何度かある「くにりきラウ(@lau1kuni)」です。
「CPU」や「マザーボード」などの各種PCパーツを使用して自分好みの仕様でオリジナルPCの作成が可能な「自作PC」があり、一部の界隈では人気となっています。
以前の記事より手持ちの「ベアボーンPC」の「電源ユニット」が故障したため、それに搭載の「マザーボード(X300-ITX)」を別途購入した「PCケース」に移設しようとしました。
その結果ですが左記のマザーボードが専用設計のため、新購入の「電源ユニット」が物理的に設置する事が不可能でしたので断念した経験があります。
そのためさらに別途に「ITXサイズ専用・マザーボード」を新規購入して、手持ちのパーツを流用して一からPCを組み立てる事にしました。
そこで今回はその自作PCの組み立ての手順・様子について画像付でお届けしたいと思います。
「ITX」サイズの小型PCを作成を検討中ですので、その組立手順に関心があります。
小型PC作成の参考になれば幸いです。
【Era ITX】AMD Ryzen 5000系搭載AM4小型自作PCの組立手順を画像付で徹底解説!
【旧PC】使用パーツ類を流用する場合は取り外す(新規作成の場合は不要)
私の場合は「旧PC(ASRock DeskMeet X300・AMD版)」からのパーツ流用となりますので、使用する各々のパーツ類をあらかじめ取り外しておきます。
新規作成の場合はこの手順は不要です。
DeskMeet X300
- 【その1】電源ユニットを取り外す
- 【その2】CPUなどの各パーツ類を取り外す
【補足】ASRock DeskMeet X300の製品情報や組立手順について
本記事で使用中の「ASRock DeskMeet X300(AMD版)」の製品情報や組立手順を記載した記事がありますので、興味を持たれた方はご参照下さい。
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【新PC作成開始】自作PCに必要なパーツ類を準備する
自作PC作成にあたって必要なパーツ類をあらかじめ準備しておきましょう。
必要パーツ類
- CPU本体
- CPUクーラー(社外品使用時など)
- マザーボード
- RAM(メモリー)
- ROM(ストレージ)
- 電源ユニット
- グラフィックスカード(内臓GPUを使用しない・GPU非搭載CPUの場合)
- PCケース
- OS
【補足】各PCパーツ類・構成について
本記事で使用中の各PCパーツ類・構成は次の通りです。
【価格表記】記事投稿時点での購入価格となりますので、あくまで目安として下さい。
各PCパーツ類・構成
各パーツ類 | 製品名 | 購入時価格 (税込・端数調整) | 流用 or 新規 |
---|---|---|---|
CPU本体 | AMD Ryzen 5 5600(AM4) | 0円 | 流用品 |
CPUクーラー | Noctua NH-L9a-AM4 | 0円 | 流用品 |
マザーボード | ASRock A520M-ITX/ac | 約16,000円 | 新規導入 |
RAM (メモリー) | Team DDR4 3200Mhz PC4-25600 16GBx2枚(32GB) Elite Plus | 0円 | 流用品 |
ROM(ストレージ) M.2 SSD | Crucial P2 500GB 3D NAND NVMe PCIe M.2 SSD CT500P2SSD8 | 0円 | 流用品 |
ROM(ストレージ) SATA SSD | Crucial MX500 CT1000MX500SSD1(1TB) | 0円 | 流用品 |
GPU (グラフィックスカード) | ASRock Radeon RX6400 Challenger ITX 4GB | 0円 | 流用品 |
電源 | Deepcool PQ750M(750W) | 約12,000円 | 新規導入 |
ケース | Fractal Design Era ITX | 約10,000円 | 新規導入 |
OS | Windows 10 Pro | 0円 | 流用品 |
合計 | - | 約38,000円 | (新規購入品のみ) |
【CPU取付】レバーを開けてソケットの三角印に合わせて落ち着いてセットする
自作PCにおいて高難易度と言われる「CPUの取付」ですが、ソケットの三角印に合わせてから落ち着いてセットしましょう。
CPU取付@AM4
- 【その1】レバーを開ける
- 【その2】▲印をCPU設置前にあらかじめ確認しておく
- 【その3】▲印に合わせてセットする
- 【その4】レバーを閉める
【CPU設置前】レバーを開けて三角印を探しておく
【CPU設置済】ピンが折れないように落ち着いてセットする
【CPU設置作業完了】レバーを閉める
【メモリー取付】ロックを解除して向きに注意して真下に差し込む
RAM(メモリー)の取付方法は片側のロック(製品によっては両側)を解除して、向きに注意して真下に力を入れて差し込みます。
メモリー取付方法
- 【その1】片側のロックを解除する
- 【その2】メモリー本体を真下に差し込む
- 【その3】ロックを確認する
- 【その4】2枚目を取り付ける
【NG例】メモリーの向きが逆の場合は上手く取付出来ない・故障の原因となるので注意
もしメモリーの差し込む向きが逆になっている場合は上手く取付出来ずに、無理矢理の場合は「故障の原因」となりますので注意しましょう。
下記の画像はNG例として仮設置の状態となります。
【M.2 SSD取付】ヒートシンク取り外し後に斜めから差し込む・ネジで固定する
M.2 SSDの取付方法は「ネジ・ヒートシンク」を取り外した後に、斜め角度から奥まで差し込んでネジで固定します。
M.2 SSD 取付方法
- 【その1】ネジとヒートシンクを取り外す
- 【その2】ヒートシンク背面の保護フィルムを剝がす
- 【その3】本体を斜め角度から奥まで差し込む
- 【その4】ネジでの固定前に本体を手で押さえておく
- 【その5】ネジ固定で取付完了
【ヒートシンク・背面側】透明の保護フィルムを剥がしておく
ヒートシンクの背面側には透明の「保護フィルム」があるので、それを剝がしておきます。
【M.2 SSD】本体を斜め状態から奥まで差し込む
「M.2 SSD」本体を斜めの状態から奥まで差し込みます。
【M.2 SSD】ネジでの固定前に手で押さえておく
M.2 SSD本体をネジで固定する前に手で押さえておきます。
【M.2 SSD】ネジで固定して取付完了
あとはネジで固定すれば取付完了となります。
【PCケース】I/Oパネル取付後にマザーボードをネジで固定する
PCケースの背面に「I/Oパネル」を取り付けてから「マザーボード」本体をネジで固定します。
PCケース@マザボ取付
- 【背面側】I/Oパネルを取り付ける
- 【内部側】マザーボード本体をネジで固定する
【PCケース・内部側】マザーボードをネジで固定する
【CPUクーラー】グリスを塗ってマザーボードの金具取り外し後に背面からネジで固定・配線する
CPUクーラーは「マザーボード」に取付済の専用金具を取り外してから、「グリス」を塗って万遍なく広げます。
それから「マザーボード」の背面側から「固定金具」を設置して「ネジ」で固定します。
最後に「CPUファン」の専用コネクターに配線をすれば完了となります。
CPUクーラー取付
- 【その1】マザーボードに取付済の専用金具を取り外す
- 【その2】グリスを塗って万遍なく広げる
- 【その3】マザーボード背面側から固定金具を設置する
- 【その4】専用ネジで固定する
- 【その5】本体取付完了
- 【その6】CPU_FANコネクターに配線する
先に「CPUクーラー」取付後に「マザーボード」固定の順番の方が、作業しやすいと感じました。
【マザーボード・背面側】専用金具設置後にネジで固定する
【CPU_FAN】専用コネクターに配線する
【GPU取付】PCI-Expressスロットに差し込み後にネジで固定する(使用する場合)
GPU(グラフィックボード)取付方法は「PCI-Expressスロット」に差し込み後に「ネジ」で固定します。
GPU取付
- 【その1】PCI-EXpressスロットに差し込む
- 【その2】ネジで固定する
【ケースファン】背面側の標準搭載品の配線・取付する
「Era ITX」では「ケースファン」は背面側に標準搭載されていますので、それを配線・取付します。
ケースファン
【標準搭載品】配線・取付
【電源ユニット】PCケース搭載のアタッチメント固定・マザーボードへ配線する
電源ユニット(ATXサイズ)ケース搭載の「アタッチメント」を電源用のネジで固定して、マザーボードへ配線していきます。
電源ユニット
- 【その1】PCケース搭載のアタッチメントを電源用のネジで固定する
- 【その2】マザーボードへの配線を済ませる
- 【その3】電源ユニット固定
- 【その4】電源プラグの配線を済ませる
- 【その5】CPU用電源の配線を済ませる
- 【その6】ATX・24PINの配線を済ませる
【マザーボードへの配線】各専用端子への配線を済ませる
本記事での配線は次の通りです。
マザーボードへの配線
- 【ATX 24PIN】マザーボード本体へ配線
- 【CPU用】CPU専用コネクターへ配線
- 【SATA用】HDD/SDD電源コネクターへ配線
【ケース内設置】電源ユニット固定・電源プラグ配線
ケース内に設定するために「電源ユニット」を固定・「電源プラグ」を配線します。
【CPU用電源】マザーボードへ配線する
「ケース用クーラー」が邪魔になって配線しにくかったため、一旦取り外してからマザーボードへ「CPU用電源」の配線をしました。
【ATX・24PIN】マザーボードへ配線する
「ATX・24PIN」をマザーボードへ配線します。
【補足】上記の電源ユニット購入・選択理由について
上記の電源ユニットである「Deepcool PQ750M(750W)」の購入・選択理由は主に次の通りです。
Deepcool PQ750M
- 【ATX規格】奥行が140mmのコンパクト設計
- 【セミプラグイン式】必要な配線のみで使用可能
- 【80PLUS】GOLD認定
- 【OEM製品】Seasonic製・750W版のみ(信頼性と安定性で高評価)
- 【長期保証】10年保証付
【ケース正面端子類】使用する端子類の配線を済ませる
ケースの正面にある各端子類の配線を済ませます。
ケース前面端子塁配線
- 【その1】電源やLEDなどの細かい配線を済ませる
- 【その2】USB-A端子用の配線を済ませる
- 【その3】HD Audio用の配線を済ませる
【USB-A端子用】配線を済ませる
【HD Audio用】配線を済ませる
【自作PC完成】配線をまとめてフタを閉めればOK
配線をまとめてフタを閉めれば「自作PC完成」となります。
【電源ON】BIOS画面が表示されれば問題なく動作確認済となる
PCとモニターなどへの配線後に電源を「ON」にして、「BIOS画面」が表示されれば動作確認済となります。
その後は「OS」のインストール作業に取り掛かりましょう。
毎回この電源投入の瞬間がドキドキします。
お疲れ様でした。
最後に
「AMD Ryzen 5000系(AM4)」と「ITX・マザーボード」を組み合わせての、小型自作PCの組み立て手順について解説する記事でした。
まとめ・手順
- 【旧PC】使用パーツ類を流用する場合は取り外す(新規作成の場合は不要)
- 【新PC作成開始】自作PCに必要なパーツ類を準備する
- 【CPU取付】レバーを開けてソケットの三角印に合わせて落ち着いてセットする
- 【メモリー取付】ロックを解除して向きに注意して真下に差し込む
- 【M.2 SSD取付】ヒートシンク取り外し後に斜めから差し込む・ネジで固定する
- 【PCケース】I/Oパネル取付後にマザーボードをネジで固定する
- 【CPUクーラー】グリスを塗ってマザーボードの金具取り外し後に背面からネジで固定・配線する
- 【GPU取付】PCI-Expressスロットに差し込み後にネジで固定する(使用する場合)
- 【ケースファン】背面側の標準搭載品の配線・取付する
- 【電源ユニット】PCケース搭載のアタッチメント固定・マザーボードへ配線する
- 【ケース正面端子類】使用する端子類の配線を済ませる
- 【自作PC完成】配線をまとめてフタを閉めればOK
- 【電源ON】BIOS画面が表示されれば問題なく動作確認済となる
一見各作業に対して難しく感じるかもしれませんが、落ち着いて作業すればきっと上手くオリジナルPCを作成する事が出来ます。
今回ご紹介した内容より興味を持たれた方は、是非あなた自身でチャレンジしてみてはいかがでしょうか!
この記事が少しでも参考になれば幸いです。