こんにちは。動画視聴時にサウンドー製品を使用中の「くにりきラウ(@lau1kuni)」です。
昨今では液晶や有機ELなどを採用した薄型テレビやモニターが普及しており、テレビ番組やゲームプレイなどで利用されているかと思います。
ただその構造上の宿命で音質面がイマイチで、音が聴きにくい・もっと良い音で楽しみたい方がいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな中で海外系オーディオ機器メーカーの「JBL」社より「Bar 5.0 MultiBeam」と言う名称のサウンドバー製品があります。
本製品は横幅が「約70cm」程のコンパクトサイズながら、「バーチャル Dolby Atmos」に対応したサラウンド体験が可能なサウンドバーとなっています。
そこで今回は私自身左記の製品を実際に購入しましたので、しばらく使用してみてのレビュー記事としてお届けしたいと思います。
「JBL Bar 5.0 MultiBeam」サウンドバーの使い勝手などについて詳しく知りたいです。
一部の画像や仕様は公式サイトより引用しています。
【JBL Bar 5.0 MultiBeam】仮想Dolby Atomsサラウンド体験可能幅約70cmサウンドバー製品!
【購入価格】通常時より約1万円程割安で入手
本製品は通常時は「3万円台半ば」の価格で販売されていますが、ネット通販サイトの期間限定のタイムセールで「約2.5万円」程で入手出来ました。
販売価格
- 【通常時】3万円台半ば程度(税込)
- 【購入時】24,750円(税込)
※記事投稿時の価格
【化粧箱】横幅約1mなのはケーブル類と本体が横並び収納のため
化粧箱は「横幅・約1m」があるのは何故なのかは、「ケーブル類」と「本体(横幅・約70cm)」が横並びに収納されているためでした。
【同梱物】本体・リモコン・ケーブル類など
次のような物が同梱されていました。
同梱物
- サウンドバー本体
- 専用リモコン(単四電池2本付属)
- 電源ケーブル(約1.5m)
- HDMIケーブル(約1.2m・4K対応)
- L型壁掛け用金具*2(ねじ・アンカー付属)
- クイックスタートガイド(多言語)
- 保証書
- 安全シート
【本体サイズ】横幅約70cmのコンパクトサイズ
本体の横幅が「約70cm前後」のため「約32インチ」の薄型テレビやモニターとほぼ同等のサイズ感となっています。
本体サイズ感
- 【横幅】約70.9cm
- 【高さ】約5.8cm
- 【奥行】約10.1cm
- 【重量】約2.8kg
【本体上面・中央部】各種物理ボタン・測定用マイク搭載
本体上面の中央部には「各種物理ボタン」や「測定用マイク」が搭載されています。
上面・中央部
- 【1】電源ボタン
- 【2】音量・小ボタン
- 【3】AMC測定用マイク
- 【4】音量・大ボタン
- 【5】ソース選択ボタン
【本体・背面】中央部に入力出力端子類配置
本体背面側の中央部には入出力端子類が配置されています。
【各種端子類詳細】
各種端子類
- 【1】電源コード接続用
- 【2】イーサネット端子(有線LAN用)
- 【3】光デジタル端子
- 【4】USB(ソフトウェアアップデート専用)
- 【5】HDMI入力端子
- 【6】HDMI出力端子(ARC/eARC対応)
【本体・底面】パッシブラジエーター・2基
サブウーファーではありません。
【専用リモコン】単四乾電池2個駆動
付属の専用リモコンは市販の「単四乾電池・2個」で駆動する仕組みで、最初から同梱されています。
専用リモコン
- 【1】電源ボタン
- 【2】テレビ(入力ソース選択)ボタン
- 【3】Bluetoothボタン
- 【4】ATMOSボタン
- 【5】HDMI INボタン
- 【6】音量大・小ボタン
- 【7】消音(ミュート)ボタン
- 【8】単四・2個
【YouTube】公式PR動画
YouTube
主な仕様・スペック
主な仕様・スペック
各項目 | 詳細内容 |
---|---|
総合出力(最大@THD 1%) | 250W |
サウンドバー出力(最大@THD 1%) | 5x50W |
スピーカー構成 | ・80mm x 48mm レーストラック スピーカードライバー x 5 ・75mm径 パッシブラジエーター x 4 |
電源 | 100~240V AC、~50/60Hz |
再生周波数特性 | 50Hz - 20KHz |
MP3コーデック | MPEG 1 レイヤー 2/3、MPEG 2 レイヤー 3 |
対応フォーマット | Dolby Atmos, Dolby TrueHD, Dolby Digital Plus, Dolby Digital, マルチチャンネルPCM(2ch~7.1ch)、MPEG2 AAC |
外形寸法 (幅x高さx奥行) | 709x 58x 101 (mm) |
本体重量 | 2.8kg |
入出力 | HDMI入力(HDCP2.3対応) x 1, HDMI出力(eARC対応)x 1, 光デジタル入力 x 1, Bluetooth, Chromecast, AirPlay 2, Alexa MRM, Ethernet |
Bluetoothバージョン | V4.2 |
Bluetoothプロファイル | A2DP V1.2、AVRCP V1.5 |
Bluetooth周波数帯域 | 2400~2483.5MHz |
Bluetooth対応トランスミッター 出力 | 10dBm未満(EIRP) |
Wi-Fiネットワーク | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、 2412~2472MHz (2.4GHz ISM バンド、米国11チャンネル、ヨーロッパなど 13チャンネル) |
2.4G Wi-Fiトランスミッター出力 | 20dBm未満(EIRP) |
5G Wi-Fi周波数帯域 | 5.15~5.35GHz、5.470~5.725GHz |
5G Wi-Fiトランスミッター出力 | 23dBm未満(EIRP) |
Type-A、USB 定格 | 5V DC、0.5A(USBはサービス用途) |
【JBL Bar 5.0 MultiBeam】基本的な使用感について
【音場測定】初回設置時の音場測定にはAMC調整機能を利用する
本製品を初回設置時にはリモコンの「HDMI・ボタン」を「数秒間長押し」操作すると、「ビープ音」が鳴り始めて「AMC(自動マルチビーム調整)」機能によって自動的に測定が開始されます。
AMC音場測定
- 【その1】本体の電源をONにする
- 【その2】リモコン内の「HDMI・ボタン」を「数秒間長押し」操作する
- 【その3】ビープ音が鳴り始めてAMC自動測定が開始される
【本体正面・右側】ステータス表示窓で現在の状態が表示されるため便利(オススメ機能)
本体正面の右側には「ステータス表示窓」があり、現在のステータス表示が目視出来るためとても便利です。
ステータス表示窓
- 入力ソース表示
- 音量変更時・数値表示(ミュート時は常時表示)
- Dolby Atmos ON/OFF(Atmosボタン)
- Bluetoothデバイス使用時
- 低音強度調節時
…など
【音質面】臨場感のあるサラウンドで楽しめるが過剰な期待は禁物
肝心の音質面ですが特に映像作品では臨場感のあるサラウンド音声で楽しめますが、過剰な期待は禁物です。
それは私の数畳程度のワンルーム環境では製品名になっている一押し機能の「マルチビーム」の恩恵が、あまり感じられないような気がしました。
よって「マルチビーム」の機能をフルに活かすには設置場所の環境が重要だと思います。
音質面
- 【特に映像作品】臨場感のあるサラウンドで楽しめる
- 【パッシブラジエーター】低音再生に貢献
- 【一押し機能】「マルチビーム」は使用環境に左右されがち
- 【Dolby Atmosボタン】ON(高さ方向あり)・OFF(高さ方向カット)
【一押し機能】「マルチビーム」について
本製品の一押し機能である「マルチビーム」とは、左右の広がりや後方側のサラウンド成分を「部屋の壁」に放射・反射させる仕組みです。
それによって広大なサウンドを作り上げて、さらに「バーチャル Dolby Atmos」が高さ方向を再現する「ハイブリッド構造」となっています。
マルチビーム機能
- 【音のビーム】左右の広がり・後方側のサウンド成分を「部屋の壁」に放射・反射させる仕組み
- 【バーチャル技術】仮想Dolby Atmosで高さ方向の空間を再現する相乗効果あり
【ワイヤレスネットワーク機能】AirPlay2などでモバイル機器の音楽を視聴出来る
「ワイヤレスネットワーク」機能の「AirPlay2」などを利用する事で、スマホなどのモバイル機器からの音楽視聴を楽しめます。
ワイヤレスネットワーク機能
- AirPlay2
- Alexa Multi-Room Music
- Chromecast built-in
- Bluetooth
【HDMI IN端子付】UHD 4KやDolby Atmos音質対応機器をケーブル一本で接続可能
「HDMI IN端子」が搭載されているため「UHD 4K」や「Dolby Atmos」対応機器を、ケーブル一本で接続・パススルーに対応しています。
HDMI IN端子付
- 【解像度】4Kフォーマット
- 【HDR】Dolby Vison・HDR10+
- 【eARC】Dolby Atmos音源対応
- 【パススルー】ケーブル一本による簡単対応機器接続
【自動電源ON・OFF】オートウェイクアップ&オートスタンバイ機能が地味に便利
本製品が音源を感知した時や一定時間音声入力が無い場合に作動する「オートウェイクアップ」や、「オートスタンバイ」機能が搭載されているのが地味ですが便利です。
自動電源ON/OFF
- 【オートウェイクアップ】本製品へ接続中のテレビの電源がONになる・音源を感知した場合に作動
- 【オートスタンバイ】本製品が約10分程度音源を感知しなくなった場合に作動
【JBL Bar 5.0 MultiBeam】イマイチな点について
【操作面】一部の機能利用時には取扱説明書を確認しないと分かりづらい事がある点
操作面で次のような一部の機能を利用する際に「長押し操作」などを含めて、取扱説明書を確認しないと分かりずらい事がある点です。
操作面
低音調節
- 【その1】リモコンの「TV」ボタンを「3秒以上」長押しする
- 【その2】リモコンの「音量大・小」ボタンで低音レベル(1~5)を調節する
スマートモード
- 【操作放送】リモコンの「ミュート」ボタンを3秒以上長押しの後に一旦離して、その後「音量大(+)」ボタンを押して切替える
- 【スマートモード】JBLサラウンドサウンドを使用するモード
- 【スタンダードモード】プリセットEQを使用するモード
【専用アプリ】提供されていないため付属のリモコン操作のみである点
一部の他社製品ではサウンドバー向けの「専用アプリ」が使用出来る場合がありますが、本製品向けには提供されていないため付属のリモコン操作のみの対応となる点です。
【MultiBeam】フル活用するには設置場所などの使用環境に左右される点
使用感の項目にも記載したように本製品の目玉機能の「MultiBeam(マルチビーム)」をフル活用するには、部屋の構造や広さといった設置場所の環境に左右されがちな点です。
【重低音】サブウーファーが非搭載&外部接続出来ない点
重低音再生時に重要な「サブウーファー」が”非搭載”で「外部接続(サブウーファー接続端子)」が出来ないため、アップグレードが出来ない点です。
最後に
まとめ
使用感
- 【音場測定】初回設置時の音場測定にはAMC調整機能を利用する
- 【本体正面・右側】ステータス表示窓で現在の状態が表示されるため便利(オススメ機能)
- 【音質面】臨場感のあるサラウンドで楽しめるが過剰な期待は禁物
- 【ワイヤレスネットワーク機能】AirPlay2などでモバイル機器の音楽を視聴出来る
- 【HDMI IN端子付】UHD 4KやDolby Atmos音質対応機器をケーブル一本で接続可能
- 【自動電源ON・OFF】オートウェイクアップ&オートスタンバイ機能が地味に便利
イマイチな点
- 【操作面】一部の機能利用時には取扱説明書を確認しないと分かりづらい事がある点
- 【専用アプリ】提供されていないため付属のリモコン操作のみである点
- 【MultiBeam】フル活用するには設置場所などの使用環境に左右される点
- 【重低音】サブウーファーが非搭載&外部接続出来ない点
こんな方にオススメ
- 手軽に臨場感のあるサラウンド音声を楽しみたい方
- 目玉機能の「MultiBeam」をフル活用出来る環境の方
- 「eARC」対応機器をお持ちの方
- 自動電源ON・OFF機能を便利に感じる方
…など
薄型テレビやモニター標準のスピーカーでは物足りない・聞き取りずらい方には、気軽にサウンドのグレードアップが出来るサウンドバー製品です。
今回ご紹介した内容より興味を持たれた方は、ぜひ一度チェックした後で本製品の購入を検討してみてはいかがでしょうか!
この記事が少しでも参考になれば幸いです。