
こんにちは。INTEL N100搭載のマザーボードを所有している「くにりきラウ(@lau1kuni)」です。
ここ数年の間で手のひらサイズのコンパクトな「ミニPC」が急速に普及しており、実際に所有されている方がいらっしゃるかと思います。
特に1〜2年ほど前からは「Intel N100」を搭載したミニPCが数多く登場しています。
「Intel N100」は基本的に低消費電力でありながら、ネットサーフィンや動画視聴・文書作成といった日常的な用途を十分にこなせる事から、手頃な価格のPCとして注目を集めました。
そして、2026年に突入してからは新たな選択肢として登場したのが「Intel Core 3 304」を搭載したミニPCです。
この「Core 3 304」は「N100」から何が進化したのか、CPUの性能はもちろん省電力性や実際の使い勝手・搭載機の価格なども気になるところではないでしょうか?。
そこで今回は、記事公開時点で公開されている製品仕様や各種ベンチマーク・第三者によるレビューを参考にしながら、「N100」と「Core 3 304」の主な違いをチェックしていきたいと思います。
2026年に登場した「Core 3 304」は「N100」の次の選択肢だと言われていますが、その主な違いや進化具合などについて詳しく知りたいです。
【WindowsミニPC】N100からCore 3 304の進化点は? CPU性能や省電力性・使い勝手を徹底比較!
【利便性🖥️】Intel N100搭載ミニPCは十分便利たが負荷の掛かる場面では少し物足りなく感じる!
「Intel N100」が搭載されているミニPCの魅力ですが、何といっても比較的に安価な価格と省電力性だと言えます。
その理由は、ネットサーフィンやYouTubeなどの動画視聴に加えてExcelでの資料作成やブログの執筆といった用途であれば、十分実用的となっています。
その他にも、小型で設置場所にも困りにくいので普段使いのPCとしては非常に優秀です。
ただ、その一方で使い方によっては少し物足りなさを感じる場面もあります。
例えば、ブラウザで多数のタブを開きながら複数のアプリを動かしたり処理の重いWEBサービスを利用したりすると、もう少し余裕があればと感じる事もあります。
もちろん、こうした場面では「メモリ容量(RAM)」や「ストレージ(ROM)」の速度も影響するため、すべてをCPUの性能だけで説明出来る訳ではありません。
それでも、「普段使いの場合なら十分だがもう少しサクサク動いてくれたら…」と感じる人にとっては次の選択肢が気になるでしょう。
そこで注目したいのが、「Intel Core 3 304」を搭載した新しいミニPCとなっており、「N100」からどの程度進化しているのかを順番に見ていきましょう。

【補足】N100搭載マザーボードを使用して感じる事について
上記の内容と多少重複しますが、私自身も実際に「N100搭載のマザーボード」が手元にありまして普段使いには割と十分に感じています。
ただ、負荷のかかる作業ではもう少し処理性能に余裕が欲しいと感じる場面があります。
もちろん、こうした動作の重さにはCPUだけでなくてメモリ容量やソフトウェア側の処理なども関係していると考えられます。
それでも、日常的に使うPCだからこそ操作のレスポンスが少しでも向上すれば快適さに繋がるはずです。
なお、「N100搭載のマザーボード」の詳細に関しましてはこちらの記事をご参照下さい。
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【進化点🆕】Core 3 304は何が新しいのかを解説!
「Intel Core 3 304」は、2026年に登場した「Intel Core シリーズ3」のエントリー向けプロセッサーとなっています。
本CPUは「N100」と同様に低価格帯の小型PCなどでの利用が期待されるCPUですが、その中身は実は大きく進化していますよ。
まず注目したいのがCPUの構造であり、「N100」は4つのコア搭載で4スレッドで動作します。
その一方で、本CPUは「合計5コア・5スレッド構成」で処理性能を重視した「Pコアを1基」・省電力性を重視した「LP Eコアを4基」搭載しています。
「Pコア」とは負荷のかかる処理を担当するのに適したコアである一方で、「LP Eコア」は電力効率を重視しながら処理をこなすためのコアとなっています。
本CPUでは、この様な異なる種類のコアを組み合わせる事によって処理性能と電力効率の両立を目指しています。
また、本CPUの最大動作クロックは「4.3GHz」となっており、「N100」の「最大3.4GHz」と比べても高くなっています。
ただし、最大クロックだけで実際の処理性能が決まるわけではなくてCPUの設計や処理内容等にも影響します。
さらに、本CPUには「NPU」と呼ばれる「AI処理向けの専用回路」も搭載されているのも目玉ポイントだと言えます。
もし対応するソフトウェアであれば、CPUだけに処理を任せる場合とは異なる形でAI関連の処理を実行出来ます。
内蔵グラフィックスも新しい「Intel Graphics」を採用しており、「AV1動画のハードウェア処理」にも対応しています。
そのため、動画視聴や映像処理等といったCPU以外の部分にも進化が見られます。
このように、本CPUは単にコア数や動作クロックを増やしただけのCPUではありません。
そのCPUの構造やAI処理機能・グラフィックスなど、プラットフォーム全体が新しくなっています。
それでは、こうした進化によって実際の性能や消費電力はどの程度変わるのかを「N100」とのスペックを比較してみます。

【スペック比較表📊】N100 VS Core 3 304との違いがこちら!
以下の表のように、「Core 3 304」はCPU構成や内蔵GPU・AI処理機能などが進化しています。
その一方で、ベースパワーは「N100」より高くて実際の消費電力や使い勝手は搭載するミニPCによっても変わります。
そのため、性能面だけでなく価格やメモリ容量も含めて選ぶことが大切です。
N100 VS Core 3 304
| CPU | Intel N100 | Intel Core 3 304 |
|---|---|---|
| 登場時期 | 2023年Q1 | 2026年Q2 |
| CPUコア構成 | Eコア×4 | Pコア×1+LP Eコア×4 |
| コア/スレッド | 4コア/4スレッド | 5コア/5スレッド |
| 最大動作クロック | 3.4GHz | 4.3GHz |
| キャッシュ | 6MB | 6MB |
| プロセッサーのベースパワー | 6W | 15W |
| 最大ターボパワー | 6W | 35W |
| メモリ対応 | DDR4-3200/DDR5-4800/LPDDR5-4800 | DDR5-6400/LPDDR5X-7467 |
| 最大メモリ容量 | 16GB | 64GB |
| 内蔵GPU | Intel UHD Graphics | Intel Graphics |
| GPU構成 | 24 EU | 1 Xeコア |
| AV1ハードウェア処理 | 対応 | 対応 |
| NPU | なし | 15 TOPS |
| PCI Express | Gen 3 | Gen 4 |
| 最大ディスプレイ数 | 3画面 | 3画面 |
最大メモリ容量はCPUの仕様上の値であり、実際の搭載容量はミニPCの設計によって異なります。

【補足】上記の比較表から分かる大きな違いについて
大きな違い
CPU性能の向上
| CPU | Intel N100 | Core 3 304 |
|---|---|---|
| CPU構成 | Eコア×4 | Pコア×1+LP Eコア×4 |
| 最大クロック | 3.4GHz | 4.3GHz |
| CPU性能 | 日常用途向け | より高い処理性能が期待出来る |
メモリ(RAM)周りの進化
| CPU | Intel N100 | Core 3 304 |
|---|---|---|
| 対応メモリ | DDR4/DDR5/LPDDR5 | DDR5/LPDDR5X |
| 最大メモリ容量 | 16GB | 64GB |
| ポイント | 低価格機向け | より大容量・高速なメモリに対応 |
AI処理機能の追加
| CPU | Intel N100 | Core 3 304 |
|---|---|---|
| NPU | なし | 搭載 |
| NPU性能 | - | 最大15 TOPS |
| ポイント | 専用NPUなし | 対応するAI処理を効率化出来る可能性 |
内蔵GPUと消費電力
| CPU | Intel N100 | Core 3 304 |
|---|---|---|
| 内蔵GPU | Intel UHD Graphics | Intel Graphics |
| ベースパワー | 6W | 15W |
| ポイント | 低消費電力が魅力 | グラフィックス機能が進化しているが 電力枠は高め |
実際の消費電力は搭載機の設計や負荷によって変わります。
【性能テスト🔥】ベンチマークテストではどれくらい速くなっている?

【その1】PassMarkで比較!
「PassMark」はCPUの整数演算・浮動小数点演算などを測定するベンチマークですので、まずはCPU全体の処理性能を比較してみましょう。
以下の表の結果を見ると、「Core 3 304」はマルチスレッドで約2.3倍でシングルスレッドでも約2倍のスコアを記録しています。
特に注目したいのがシングルスレッド性能で、CPUの1コアを使う処理で大きな差が出ております。
そのため、WEBサービスなどの処理内容によってはレスポンスの改善が期待できます。
ただし、CPUのベンチマークスコアが2倍になったからといって、WEBページの表示やアプリの起動が必ず2倍速くなるわけではありません。
PassMark
| CPU | Intel N100 | Intel Core 3 304 |
|---|---|---|
| CPU Mark(マルチスレッド) | 5,306 | 12,284 |
| Single Thread | 1,880 | 3,835 |
| マルチスレッド性能の比率 | 1.0倍 | 約2.3倍 |
| シングルスレッド性能の比率 | 1.0倍 | 約2.0倍 |
【その2】Cinebench R23でも大きな差あり!
続いて、3Dレンダリングを利用してCPU性能を測定する「Cinebench R23」を見てみましょう。
以下の表のように「Cinebench」でも、「Core 3 304」は「N100」を大きく上回る結果が報告されています。
そして、マルチコアのスコアは電力設定によっても差が出る点が興味深いところです。
Cinebench R23
| CPU | Intel N100 | Intel Core 3 304 |
|---|---|---|
| マルチコア | 約2,800点 | 約4,600〜5,600点 |
| シングルコア | 公開実測例により変動 | 約1,680点 |
| 傾向 | 低消費電力向け | CPU処理性能が大きく向上 |
【その3】ベンチマークから判明する事まとめ!
ベンチマーク上では「Core 3 304」は「N100」から大きく進化していると言えそうですが、今回の数字は異なる環境の測定結果を含むため厳密な性能差を示すものではありません。
また、実際にはネットサーフィンや動画視聴・事務作業でどのくらい快適になるのかは、搭載メモリ(RAM)やストレージ(ROM)及びソフトウェアの影響も受けます。
そのため、今回の結果を整理すると以下の表のようになります。
ベンチマークから分かる事
| 各項目 | 詳細内容 |
|---|---|
| CPU性能 | 「Core 3 304」は「N100」より大幅に高いスコアを記録している。 |
| シングルスレッド | 1コアでの処理性能も大きく伸びている。 |
| マルチスレッド | 複数コアを使う処理でも明確な性能向上が見られる。 |
| 消費電力 | 「Core 3 304」はベースパワー「15W」で「N100」は「6W」である。 性能だけでなく実際の消費電力も比較したい。 |
【CPUの違い🤖】実際の使い勝手はどう変わるのか?
「Core 3 304」は、ネットサーフィンや事務作業などの日常用途で「N100」よりも余裕のある動作が期待出来るCPUです。
その一方で、動画視聴のように「N100」でも十分こなせる用途の場合では差を感じにくい場合もあります。
また、実際の快適さはCPUだけでなくてメモリ容量・SSD・冷却設計にも左右されます。
そのため、もし「Core 3 304」の搭載機を選択する際は、CPU性能だけでなくメモリ容量と製品ごとの使い勝手も含めて判断する事が大切になります。
CPUの違い
| 主な用途 | N100 | Core 3 304 |
|---|---|---|
| ネットサーフィン・ブラウザ | 普段使いには十分 | 重いWebサービスなどで性能向上が期待出来る |
| Excel・事務作業 | 一般的な作業なら十分 | 複数アプリの併用などで余裕が期待出来る |
| 動画視聴 | 対応動画ならスムーズに再生可能 | 同様に対応 動画視聴だけなら差は小さい場合あり |
| AI処理用NPU | 非搭載 | 搭載 対応ソフトで活用できる |
| 省電力性 | ベースパワー6W | ベースパワー15W 実消費電力は機種や負荷による |

【各社取扱🖥️】Core 3 304搭載ミニPCをいくつか見てみよう!
「Core 3 304」のCPUの性能が気になったところで、実際にどのようなミニPCが販売されているのか見てみましょう。
今回特に注目したのは、NiPoGiの「P2 304」とMINISFORUMの「M2 Slim-304」「M2 Air-304」です。
いずれの機種において同じ「Core 3 304」を搭載していますが、価格やメモリ構成・インターフェース・拡張性などに違いがありますよ。
Core 3 304搭載・各社ミニPCのピックアップ
製品の特長
以下の4機種とも「Core 3 304」が搭載されていますが、価格や拡張性・インターフェースには違いがあります。
そのため、CPU性能の他にも必要なメモリ容量や接続端子・将来的な増設の予定も考慮して購入すると良いでしょう。
| 製品名 | メモリ・拡張性 | 主な特徴 | おすすめの人 |
|---|---|---|---|
| NiPoGi P2 304 | 12GB構成あり・増設不可 | 価格重視のCore 3 304ミニPC | コスパ重視の人 |
| MINISFORUM M2 Slim-304 | 8/12/16GB・増設不可 | 約0.47Lの小型筐体 USB4 2.5GbE LAN×2 | 小型さと接続端子を重視する人 |
| MINISFORUM M2 Air-304 | メモリ交換・増設対応 | USB4 2.5GbE LAN×2 拡張性を確保 | 長く使い・メモリを増設したい人 |
| ACEMAGIC K5 | 12GB LPDDR5・メモリ増設不可 | 256GB NVMe SSD 2.5GbE LAN M.2 SSD用スロット×2 | メモリ12GBとストレージ拡張性を両立したい人 |

【購入前確認⚠️】Core 3 304搭載ミニPCの注意点はある?
「Core 3 304」の性能や進化したポイントをここまで紹介してきましたが、購入前に確認しておきたい注意点もあります。
CPUの性能が向上しているからといって、すべての面で「N100搭載ミニPC」より優れているとは限りません。
そのため、用途や製品ごとの仕様も含めて検討しましょう。
購入前の確認事項
| 注意点 | 確認しておきたい事 |
|---|---|
| メモリ | オンボードまたは交換・増設出来るか? |
| 消費電力 | アイドル時・動画再生時・高負荷時の実測値 |
| ファン音 | 高負荷時の騒音やファンの回転変化 |
| NPU | 利用予定のAIソフトが対応しているか? |
| ストレージ | M.2 SSDの追加や交換に対応しているか? |
| 価格 | メモリ容量・接続端子・保証を含めた総合的なコスパ |

最後に
この記事では、「Intel N100」及び新型「Intel Core 3 304」を比較した上で、CPU性能や省電力性・普段使いでの違いや搭載ミニPCの選択方法などについて紹介してきました。
「N100の手頃さと省電力性を取るか、それともCore 3 304の性能と新機能を取るか。」
まとめ
- 【CPU性能が向上】「Core 3 304」はPコアとLP Eコアを組み合わせた構成で「N100」より高い処理性能が期待出来る!
- 【普段使いの快適性向上】多数のブラウザタブを開いたり複数のアプリを同時に使ったりする場面では、処理性能の余裕が役立ちそう!
- 【AI処理用のNPU搭載】 対応ソフトウェアではNPUを活用したAI処理が可能!
- 【省電力性は実測値で判断】ベースパワーは「N100の6W」に対して「Core 3 304は15W」のため、実際の消費電力は搭載機や使用状況によって変わる!
- 【製品選びではメモリと拡張性も重要】同じ「Core 3 304」搭載機でも、メモリ容量やSSDの増設可否・USB端子・LANなどの仕様が異なる!
今回ご紹介した内容より、「Intel N100」の場合はネットサーフィンや動画視聴・文書作成などを手頃な価格で購入出来て今でも魅力的なCPUです。
そのため、すでにN100搭載PCを使っていて現在の性能に不満がなければ、特に急いで買い替える必要はありません。
ですが、もう少し高い処理性能が欲しい人やこれからミニPCを購入する人にとっては「Core 3 304」は注目したい選択肢だと言えるでしょう。
「NiPoGi」や「MINISFORUM」などから搭載機が登場していますので、価格やメモリ容量・拡張性を比較しつつご自身の用途に合ったモデルを選択したいところですね。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。